社会部

「非戦平和学習会」講師:中島岳志先生

 2018年3月23日(金)、仙台教務所2階研修室を会場に、社会部主催の公開講演会「非戦平和学習会」が開催されました。テーマは「非戦平和について考える」。平日の彼岸期間中にもかかわらず、34名の方がご参加くださいました。

講師は昨年に引き続き、政治学者の中島岳志先生(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)。講題は「死者の立憲主義」。

 

講演はまず、今の社会状況をどう思うかという参加者への問いかけから始まり、日本の政治や社会の状況が昭和から現在に至るまでどのように移り変わっていったのか、その時代の変遷をわかりやすくお話いただきました

 また、「保守」、「リベラル」という言葉のイメージと実際の違いということで、かつてヨーロッパで争いを収めるのにリベラルという立場が形成されるに至った理由を、歴史的経緯まで踏み込んで説明くださいました。

 

 「死者の立憲主義」とは、過去からの歯止め、死者からの歯止めとなる思索や憲法、様々なルールが形成されたときに、その過去、死者の意見と対話しながら、取り入れながら民主主義を考えて行くこと。つまり死者との共同性を取り戻し、死者を招いた民主制、死者からつねに警告を発せられて、縛られているという立憲的な認識をもつことが、これからの私たちに必要なことではないかと述べておられました。

 

 先生が指摘された、「僧侶は仏事を通して死者と生者との対話という重要なことに昔から関わってきた」という言葉は、現代においてその役割を果たすために、私たちは寺院と社会との関わりをもっと開いていくことが重要なのだということと受け止めました。

 また、「一方の立場だけに立って見ることの危険さ」と、「老舗のお店は伝統と言いながら技は継承しつつ、時代時代で変化して生き残ってきた」という例えは、今後寺院や僧侶がどの様に進んでいったら良いのか、その示唆と問題を提起いただいたように思います。

 

 

 教区教化委員会社会部では、今後もこのような現代社会の様々な問題を手掛かりに学びを深めていきたいと考えています。

 
報告:教区教化委員会 社会部

 

2018/03/27